秋にならない。

もうこれは残暑どころではない。暑さが9月に入っても残りすぎだと思う。
とはいえ、自然のやることなので仕方がないのは間違いない。でもとにかく暑い。
みんな、ある意味で自業自得だというのは感じているのではないだろうか。
10年前は温暖化は本当に起きてるのか、CO2が原因なのだろうかという感覚もあった。

いまは、暑さや異常気象を身をもって体感している。地球が悲鳴を上げていると。
以前から色々な専門家や科学者が、温暖化とCO2、人工物との関係を指摘してきた。
でも、色々な説があるだけに、どれを信じれば良いかの結論を出さずにいた。
そうして、普段の便利で豊かな生活を享受してきた。うすうす何かを感じながら。

人だけが生物で、地球は自由に使える自分たちだけの住処。そんな感じがあったのだ。
というより、恐らく人だけの世界だけで精一杯で、視野が狭くなっていたような気もする。
他の生物や地球のことを常に考えて生活する心の余裕が足りなかったのだと思う。
でも、地球の悲鳴を体感した今でも、自分自身それが十分だと言える気がしない。

地球の許容量に甘えて、このくらいは大丈夫だとしている。変な線引きをしている。
もちろん、いままでよりは地球に優しい生活に少しずつなっている。できることから。
でも、視野の広げ方、折り合いの付け方はとても難しい。個人で範疇を超えている。
全体最適など程遠く、個別最適の調整をあちこちで行っている感じだと思う。

昔は少しずつ形成された関係性は固定的でそういうものだと成り立ってきた。
いまは、それより個に近づいている気もする。上手い関係性より関係薄になりがちだ。
地球の話なのか、人と人の関係なのか。いやあ、難しい時代にはいった。
であれば単純に精一杯の優しさをいつも。実はこれをやればいいのかもしれない。