MENU

仕事。

語源は「人に仕える」こと、または「為事」。与える与えられるの関係に見える。
これだと、なんだか仕事がつまらなそうに少し感じてしまう。どんな言葉がいいのだろうか。
最近、仕事ではなく、自事とする方が現代では真の意味だとする意見もみた。
何かしらお金を頂く感覚は言葉として持っておきたいが、なかなか思いつかない。

ただ、仕える人のためにやる仕事もあるのはいいが、最終的にお金を払ってくれる人の存在が大事だ。
色々な人が関わる仕事でも、そのまとめ役だけが代表してお金をもらうのも違和感がある。
例えば家電製品。その中にはさまざまな部品が入っている。でも家電メーカーがまとめ役だ。
故に、部品を作っているメーカーの存在はあまり知られることがないのが当たり前だ。

この製品はこれだけの人の手によっと作られた。こんな人のこんな工夫が隠されている。
これが消費者に伝われば、全員ではないだろうが、それなりの数の人が反応すると思う。
へー、そんな人がいたんだ。そんな技術が使われているんだ。愛着につながると思う。
そうした消費者の思いが作り手側に伝われば、作り手側ものらされている感が吹き飛ぶ。

生産者の顔の見える野菜もそうした取り組みの一つだと思うがまだ足りていないと思う。
肥料や種や苗を作った人。トラクターなどの農機具を作った人。ここにも焦点を当てたい。
世の中で売られるものは全て沢山の人の能力が結集して作られていることを見える化したい。
そうすれば、色々な人が主役になる。主役になれば元気が湧く。新たな創意工夫が始まる。

意味合いとしては、貢献と対価がセットになったのが仕事だ。価値を生み価値が買われる。
この製品やサービスを作り上げるのに貢献をして、その貢献が見える、感謝される。
誰の貢献かが見えるようになり、感謝に加えて、対価が分配される。なかなか良いと思う。
確かに貢献度を決めるのは難しいが、未来の社会の姿として追い求めても良い気がしている。