能動的な動き。

どんな取り組みにも当事者がいる。当事者がいないと何も動かない。
もし動いたとしても、持続的な取り組みにも、大きな動きにもならない。
さらに意思を持った人が自分のビジョンを周りに伝えて動かす必要がある。
そのビジョンは魅力的で、みんなで実現してみたいと思うものがいい。

この10年くらいは新たな取り組みはどれもとても複雑になっている。
その前はとても改善的なものが多く、現場起点で進めることができた。
一方、今は範囲が広く、必要な能力も多い。それを束ねる司令塔がいる。
全部を見通している人が、それぞれの役割の人に全体を伝えていくのだ。

ここで問題となるのが、司令塔として機能したいと思う人の少なさだ。
機能分化で生産性を追求していきた年月が長く、自分の意思はHOWが多い。
WHATは少なく上から降ってくる場合が多かった。やり切れば任務完了だった。
失敗したくないので、失敗し難いWHATである改善を選択していたのだと思う。

どれも似たり寄ったりから、これは面白いに変わることを始めたいと思う。
アプローチはこれまで接点のなかった人をつなぐことだ。異なるプロをつなぐ。
このプロとこのプロを組み合わせて、新たな価値を生み出してこういう人に訴求する。
それをたくさんやってみることだ。多産多死かもしれないがそれでもいい。

みんながやり始めれば、やってもいいことになる。ノリを生み出せればこっちのものだ。
同じ価値の改善や真似をやめる。良い価値に使われているものはどんどんストックする。
そのストックを使って、多様な組み合わせを作ると、失敗のリスクも大きく下がる。
大切なのは能動的に動くこと。意思を持っていればAIに使われることもない。楽しいと思う。