生み出したい価値はなんだろうか。それを常に頭から離さないことが大事だ。
企業の目的は、価値を生み出し、収益という結果に繋げることだ。
新たな道具を作り出したとしよう。その道具を使って企業の目的に貢献したい。
そんな場合は、その道具を使った新たな仕事の進め方を定義すればいいのだ。
新たな仕事の進め方とはなんだろうか。多くの場合は新たな進め方であって、新たな仕事ではない。
故に、その仕事が完了した状態は変わらない。完了した状態になるまでのプロセスが新しくなる。
振り返ると、ずっと昔はほとんど道具もなく、手作業で仕事を進めていた。次第に道具が発明された。
道具を使うと段違いに効率が上がった。身体にかかる負荷も大きく低減されたと思う。
今回も完了した状態は基本的に変わらない。スピードが上がり、長く続けられ仕事全体が早く終わる。
もちろん、手作業よりも品質は安定するだろう。大きな違いは必要な人の数と、人が担う役割だ。
既に道具を使っていたなら、新たな道具を使って、どう人の数や役割を変えたいのか。ここを考える。
そして、それを実現することで、企業の目的にどのくらい貢献するのかを明確にすることが大事だ。
人と道具の総コストは下がったのか。無くなった人の役割と増えた人の役割は何か。
それらは今までの人でできるか。このあたりの変化は抜けもれなく洗い出す必要がある。
それだけではない。仕事を早く終えればチーム全体のコストは下がり、別の収益も狙いに行ける。
新たな道具を入れることで生み出せる「企業の目的に対する新たな貢献」を常に明確化する。
もちろん、実際に貢献するには、道具がきちんと計画通りに機能することが不可欠だ。
道具の性能や品質が担保されていることが必要だ。ここはおろそかにできない。
でも一番大事なのは道具の性能や品質がすごいことではなく、それを使って貢献することだ。
だから、ゴールを常に捉えることが何より大事だ。トップダウンで考え、実現を担保していきたい。