開発はどう構える!?

世の中にない、使い方も決まっていない商品がある。でも役に立てると確信はある。
その信念に基づいて商品を作り上げた。品質はどう定義したらよいだろうか。
未知の人、未知の使い方がどうその商品を受け止めるか。ここを見通す必要がある。
一つの整理の仕方は、商品を幾つかの機能に分けて考えていくことだと思う。

役に立てるという確信があるということは、多様な用途での活用が見込まれるからだ。
それぞれの用途で使い方や役に立つ機能は少しずつ違うだろう。でも共通の機能もある。
但し、共通の基本機能でもその機能をどれだけ酷使するかは用途によって異なるだろう。
基本機能に組み合わされる付加機能は様々だが、世の中のどこかでは既に活用されていると思う。

これらの付加機能も、どれだけ酷使するかは用途によって異なるだろう。かなり難儀だ。
基本機能はどんな人でもどんな用途でも必ず使う機能だ。故に、まずはここの品質は担保したい。
まずは想定される全ての用途での基本機能のあり方を整理する。酷使度で分ける感じだ。
使用環境、使用時の負荷、使用頻度など見極めていく。どのくらいの幅かが重要になる。

酷使度つまりは仕様の幅が見えたら、ハードとソフトの種類でその幅を作り上げる。
もしくは酷使度が高すぎる用途は対象から外す判断をする。全てで過剰な品質は避けたいからだ。
でも種類を作れば開発費は嵩む。原価低減とのバランスを見ながら満たすべき仕様の幅を決めていく。
仕様の幅はつまりは、用途の幅だ。より需要のある用途に必要な仕様を能動的に選ぶ必要があるのだ。

付加機能は当たり前だが、全ての用途で必要な基本機能よりはニーズの総量が少ない。
でも、基本機能は当たり前で、付加機能こそを求めているという捉え方もできる。期待値が大きい。
故に付加機能も手が抜けない。ニーズ総量が少ないものは世の中の高品質を借りてくるのが良い。
品質への期待は相対値だ。メリハリをつけ、リソースと原価のバランスを作り込むのが大事だと思う。