個人でも組織でも国でも、争いが起こる。勝つために行動を起こす。
争いを起こした先に、起こした人なりのありたい未来があるのだと思う。
その人の信じる「正しい姿」はいったいどんな姿なのだろうか。
どこまで未来が見えているのだろうか。未来を把握するのは簡単なことではないはずだ。
未来にはどんな登場人物がいるのだろうか。それは今と変わらないのだろうか。それならいい。
それとも、減っているのだろうか。多くの争いでは、立場やメンバーを変えるのが目的だ。
社会や地球全体から見れば、登場人物は変わらないが、争いの範囲内では大きく変わる。
とはいえ、多くの場合、争いの中から消えた人も、別の場所で新たな立場で楽しんでいける。
戦争など武力が絡むとそうはいかない。生死に関わるからだ。一瞬にして消えてなくなる。
争いとは直接関係のない人々が簡単に巻き込まれる。大義のためなど存在しないと思う。
やられたらやり返す。これは難しい判断だ。程度の分からない争いは悪い結果しか生まない。
どんどんエスカレートしていったら、双方の全体の被害が大きくなるだけだ。泥沼だ。
武器が足りなければ、武器を渡す。守るために武器を使う。極めて正しい。当然の権利だ。
でも、それによって双方の被害は拡大する。どう収束させるのかが分からなくなる。
経済制裁は確かに効く。でも、より大きな力を使うように仕向けているのかもしれない。
間違いなく、一線を超えた争いを始めた人が悪い。でもそれをその人に伝える手段がない。
今の世界、争いに関する情報がこれでもかというくらい沢山入ってくる。戦場のシーンもだ。
でも、どれが正しいかはもはや分からない。争いの正当性のために作られた情報も多い。
できることはなんだろうか。避難や食糧のための寄付はできる。でも争いは止められない。
やはり当事者に目を開いてもらうしかないのだろう。どうしたらみんなの声は届くのだろうか。