色づかいを学んでみようかな。

普段は落ち着いた色の服を着ることが多い。黒、濃い青、ベージュ。この辺りが定番だ。
靴は圧倒的に黒が多い。革靴は焦茶もあるが、いつのまにかスニーカーすら黒を選んでいる。
仕事での服装はだいぶカジュアルになったが、それでも足元の冒険はできないままだ。
明るい色を着こなすデザイナーなどと出会うと、純粋に「あ、凄い」と思っている。

週末は、少し冒険をしようとしている。アウターに敢えて明るい色のものを買っている。
靴も赤いスリッポンや、黄色いスニーカーがある。ただ、コーディネートはかなり悩む。
なんとなくの感覚で選んで街に出てしまうと、すれ違い様の目線が気になることもある。
やはり、色の組み合わせについての基礎を少し学んだ方がいいのかもしれないと思う。

色といえば、昔は色の分析をしていた。お皿はなぜ白いのか。こんな問いに答えていた。
人は光がものにあたった時に反射した光を見て、そのものの色を感じ取っている。
太陽光や電灯の光には可視光がほぼすべて含まれている。それらがすべて反射すると白だ。
黄色以外が吸収され、黄色だけが反射してくると、そのものは黄色に見える。分光学だ。

夕日は少し違った理由で赤に見える。太陽の光は大気中の塵で散乱していく。
最初に散乱するのは波長の短い青い光だ。次第に波長の長い赤い光も散乱していく。
夕日は地表近くの光が散乱する塵の層を長く通ってくるので、赤になるというわけだ。
昼の空が青く見えるのは通過する塵の層が短く、青い光だけが散乱しているのを見ているからだ。

あ、色の発生のメカニズムが分かっても、色の組み合わせの美しさは分からない。
反射光と散乱光で色を演出する方法論は分かる。でも何をつくると美しいかは難しい。
感性を磨きたくなる。美術館でアートを見てみよう。やはり、現代アートがいいのだろうか。
幸いにも美術館に行く機会がある。自分にしっくりくる色使いを探してみたいと思う。