覚悟と情熱

無謀だ。無茶だ。日々の生活の中で、何かを切り開こうと動く時に耳にする。
そう思う気持ちもわかるし、時には動いている自分自身でもそう思うことがある。
でも頭の中にその言葉が現れては消し、現れては消してきた。
本質的に正しい、「これができたらみんなが嬉しい」と感じているからだ。

中小ものづくり企業にはたくさんの得意技が埋もれている。それをみんなで使いたい。
今ある性能の悪い自動運転でも、ゆっくり走れば安全に、沢山の人に、生きがいを生める。
外出困難者も時給でなく、活動を通じて生み出した価値で対価をもらえる。起業できる。
大学の授業で、企業の実プロジェクトに入って単位が取れる。貢献に応じてお金も稼げる。

スモールビジネスから始めて、その上にスモールビジネスを重ねる。いつの間にか大きくなる。
人は困難という刺激で成長する。巧みな刺激の程度と頻度のある環境を創れば、人は加速度的に成長できる。
新しい挑戦。最適な人を既存事業から抜く。その人の知恵を見える化し、残った人だけで回す。双方幸せ。
常に要望がもらえることが大事。やってくれると期待をもらうこと。今の仕事でその期待を育む。

いったいどうやってやるのか。そんな声が聞こえる。具体がなさすぎる。抽象的すぎる。
でも、考え抜けばできると思う。10日考えればだいぶ進むと思う。もしかしたらできるかもまではいける。
少なくとも、ボトルネック、律速、壁が何かが見えてくる。それだけでも勇気になる。
抽象的なら具体度をあげればいい。そこに知恵を出す。1つで足りなかったらたくさん出す。

あっけらかんと、一見無理や無茶と思われることを、みんなで情熱を持って楽しむ世界を作りたい。
抽象度の高い世界観を、具体に落としていくには、みんなの知恵と得意技がいる。
ただ、みんなが集まっても、往々にして、たとえ同じ日本語でも、言葉が通じないケースがある。
常識が少しずつ違うからだ。利他の本質を捉えて構想を生み、翻訳と触媒の役割を担える存在になりたい。