経営課題。

これまで色々な会社の方と話してきた。数は数百社を超えると思う。
以前の会話は、新しいことに挑戦したいが議論相手を探していたことだ。
ブレストで自分たちにはない視点で刺激を持ち込んで欲しいという感じだ。
そうした機会で新しいことを生み出すことは非常に面白く、没頭した。

新しい挑戦をしたいは前提だが、最近は少し様子が変わってきている。
挑戦のための種はあるが、その種が消えそうだという悩みを聞く。
フツフツと湧いている種はあるが理解されないケースが多いという感じだ。
せっかくやっているのに、会社の方針に上がっていかずに時間が過ぎる。

課題が多様化する中、挑戦の内容を経営陣が理解できないことが多いのだ。
その結果、それぞれの挑戦の相対比較ができず、意思決定が遅延する。
種を作った人のモチベーションが低下していく。決めてもらえないからだ。
動かないまま時間が過ぎると、みるみるうちに会社の競争力が低下する。

経営陣には苛立ちが生まれる。もっと頑張れと現場に葉っぱがかかる。
武器が増えていない中、精神論が始まり、根性が足りないことになる。
優秀が故に、種を作った人が真っ先に駆り出されるハメになる。
やるべきことを別に抱えながら悶々と会社の指示に従うことになる。

もちろん、挑戦したい種が正解ということではない。正解かもしれない。
一番問題なのは種を作れる優秀な人のモチベーションが下がることだ。
挑戦ファーストで、挑戦できるものがなければ頑張りで乗り切ってみる。
これは短期間で、次の挑戦のための助走だ。課題解消はできるはずだ。