人の健康状態のモニタリング、デジタル化はこの数年でかなり進歩を遂げた。
一昔前では、体温を測るにも必ず体温計が必要だった。今はカメラやリストバンドでできる。
少し高機能のリストバンドであれば、心拍数、血中酸素濃度、血圧などが取れてしまう。
コロナをはじめとして様々な病気の予兆を掴むことができる。本当に便利になった。
能力の場合はどうだろうか。定型の技能であればテストのようなものを使って、今でも測れる。
例えば、その技能を使った作業をどれだけ経験したか、正確にできているかを測ればいい。
ただ、以前は記録や集計の作業が煩雑であったため、全員に対して細かい測定は出来てこなかった。
でも既にデジタルの力を使えば可能だ。カメラとAIを組み合わせることで、自動で測定できる。
PCなどを使ったオンラインの作業では、その作業の様子を逐一モニタリングすることもできる。
例えば、文字を入力しているときの速さはパソコン毎に集計可能だ。カメラも使えば人も特定できる。
どんなアプリを何時間使ったか、そのアプリの機能をどこまで使っているかなども一目瞭然だ。
さらには、仕事の進め方も読み取れる。並行して複数の仕事を少しずつ仕上げるか、一気にやるか。
こんなことを書いていると、生活が覗き見されている感覚になるかもしれない。確かにそうだ。
PCだけならまだしも、スマホまで連携して常に追跡され見られたら、しんどい日常になる。
すべての人の日常のデジタル化が進む中、こうしたモニタリングデータの使い方には工夫がいる。
大原則は、第三者が管理のために使わないだ。自分自身が自分の能力を鍛えるために使うことだ。
AIには、解析したいことを頼むのがいい。このデータの組み合わせでこの能力を測って欲しいと。
もちろん、その結果を他人に知らせたいと思えば、知らせていい。私はこんな能力があると示せる。
さらに、自分のデータをAIに渡して良いのであれば、AIが集めた多数データから得た示唆も使える。
多くの人の経験に基づくと、この能力の高めるにはこうするのがよい。まだまだ進化させられそうだ。