手っ取り早いのは間違いなく効率化だ。その中でもムリムラムダは確実に無い方が良い。
転記や再確認など二度手間の仕事、無駄な移動、バラバラな手順などはすぐに直せる。
お金を頂ける価値を生んでない、役に立っていないことは極力無くしていきたい
工場の効率化であれば、着目すべきは人、設備・工具、材料・仕入れ、エネルギーだ。
人はどれだけ付加価値の高いことをやれているかが大事だ。付加価値の低いものから無くす。
まずは工程の整流化や適所適材で人を配置することだ。次は投資のいるデジタル化だ。
とはいえ、大きな投資はできないので、全体の効率化で生み出せるお金の一部を使う。
簡単な遠隔監視、異常検知などを入れれば、人材の時間を捻出して売上向上に使えるからだ。
設備はまず見るべきは稼働率だ。償却残が大きく稼働の低い設備は一番の問題だ。
稼働が高くてもその設備の性能をあまり活かせてない場合も要注意だ。作るものが悪い。
動かす設備を絞って、止める設備を作れないかを考える。将来も含めて使わない設備は売却する。
忘れてはいけないのが、営業改革だ。設備の性能を活かし、高稼働を維持できる仕事が必要だ。
工具は適正な負荷でより沢山の加工をする。但し、納期優先で敢えて負荷をかける選択もあって良い。
材料については、買ったものは全て素早く使い尽くすこと。廃棄する端材を極小化する。
半製品も完成品も在庫しておいてはいけない。素早く完成させて顧客から早く代金をもらう。
ここも短納期対応のための半製品などを敢えて持つのも選択肢だが、なるべく少なくすべきだ。
仕入れは一度、付加価値の外部流失として考えてみる。低稼働の設備でできるものは必ず取り込む。
エネルギーは忘れがちだ。こまめなオンオフや稼働時間の最小化等、設備毎にすべきことは変わる。
勿論、効率化は付加価値とのバランスだ。短納期がお金になるなら在庫や段取替を増やせばいい。
でも、一番効くのは仕事を取ってくる事。自らの持つ人、設備などの資産を活かせる仕事を取る事だ。